「いい時代」

いい時代とはああいうことを言うのだろうなあと思う。

大昔、我が家の近くに十条製紙の工場があって、

ほぼ同じところに同社の従業員住宅があった。

その一帯は土の地面に草原があって、近所の子供たちのいい遊び場となっていた。

そして従業員住宅は庭付きの一軒家で、それもみな平屋だった。

毎年夏になると、私たちは昆虫を捕ったり、かけっこをして遊んだりしたものだ。

そして、貨物列車の線路もあったりした。

やがて工場は地方へ移転し、

跡地一帯は公団住宅の高層団地になって、

同時に近所の子供たちの豊かな遊び場もなくなってしまった。

本当に「いい時代」だった。

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